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槌音がこだまする小梅村尚武館道場の普請場に桜の季節が訪れる頃、陸奥白河藩主松平定信の予期せぬ訪問を受けた坂崎磐音は、門弟衆が稽古する仮道場に案内し、磐音自ら定信に稽古をつけようとしていた。一方その頃、弥助と霧子の二人が揃って小梅村から姿を消した―。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、超人気書き下ろし長編時代小説第四十四弾。(「BOOK」データベースより)
しばらく若干の面白さの低下を感じていたこのシリーズですが、ここのところ何となくですが面白さが戻ってきているような感じがします。
小梅村に新しい道場を構え、門弟数も少しずつ増えてきている尚武館だった。霧子の傷も癒えてきているある日、突然、陸奥白河藩主松平定信の訪問を受ける。磐音の稽古を受け、磐音との交流も深まる折、愛弟子辰平の身に危難が降りかかるのだった。
相変わらず、磐音は一段高いところに鎮座している感じはあり、かつての市井の浪人である磐音ではありません。
でも、磐音と田沼親子との闘争も新しい場面に入り、再びドラマが展開し始め、物語としての面白さも増してきたのでしょう。もしかしたら、気になっていた磐音の口調にも慣れてきたせいなのかもしれません。
そろそろこのシリーズも田沼親子との最後の戦いに入りそうで、筋立ても練られてきて、この物語から浮き上がり気味であった磐音の存在も落ち着いて、雑に感じられなくもないストーリも緻密になってくるでしょう。
この作者の一番の人気シリーズなのですが、やっと本来の面白さが復活知るのではないかと期待しています。

コメント
新聞広告の中で佐伯 泰英の作品100部突破の文句を見てこの作家を知りました。
読んだ本の題名は忘れましたが、すごく面白くて3冊目も読み進めました。
3冊目の設定があり得ない大げさな設定に嫌気がさして、読むのをやめた経緯があります。
> 新聞広告の中で佐伯 泰英の作品100部突破の文句を見てこの作家を知りました。
> 読んだ本の題名は忘れましたが、すごく面白くて3冊目も読み進めました。
>
> 3冊目の設定があり得ない大げさな設定に嫌気がさして、読むのをやめた経緯があります。
どの作品を読まれたのかよく分からないのですが、この作家の作品はどのシリーズもとても読みやすく、楽に読める作品ばかりです。
私は磐根シリーズも好きですが、今は「酔いどれ小籐次留書シリーズ」が一番でしょうか。