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馬喰町の両替商に押し入り、番頭を惨殺して大金を奪った強盗・梟党。番頭を検屍した千坂藤兵衛は、一味に人間業とは思えない突きを操る剣客が潜んでいることを察知する。折しも、彦四郎の生家である料理屋・華村を買収しようとする謎の武家が出現。二つの事件がつながった時、千坂一家は未曽有の窮地に立たされる―。傑作時代小説、衝撃の終幕。(「BOOK」データベースより)
この巻でこのシリーズも終わりです。
最後の巻らしく、押し込み強盗の一味が千坂一家にもその牙を向けてきた。
藤兵衛は彦四郎や、弟子と共にその賊らに立ち向かうことになるが、一味はかなりな剣の使い手であり、藤兵衛でさえも後れを取るかもしれない。
彦四郎の実家の華村にまで手を伸ばそうとする賊に対し、藤兵衛達は・・・。
端的に言えば、この作者にしては本作は力の入れ加減が十分ではありません。最終巻にしては舞台設定が少々雑に過ぎるような感じがしたのです。
押し込み強盗が一町民を殺すのに必殺の剣を使うというのもどうかと思うし、その賊たちと千坂家を対峙させるために賊たちが華村の買い取りを図るというのも、千坂道場を事件に絡めるための筋立てとして、少々都合がよすぎるでしょう。
更に言えば、藤兵衛の賊の一人の秘剣を破るための工夫も少々簡単に過ぎる感じもします。
とはいえ、全体の流れ自体は決して捨てたものではなく、さすがにベストセラー作家だとは思います。
本巻を持ってシリーズは終わるものの、舞台設定は同じままでこれからは比重を彦四郎に移しながら藤兵衛は後見的立場になるのでしょうか。
先に次のシリーズの一巻目を読んでしまったので、その後の展開が待たれます。

コメント
こうやって読んだ本のブログを見て行くと・・・
SFファンタジーも好きらしいけど、時代小説が好きなようですね~?
私も「鬼平犯科帳」の大ファンなのですから時代小説が好きです。
忍ぶ、耐える、情け、武士道・・・イイですね~!
でも、私は江戸情話が一番好きな気がします[絵文字:v-392]
> SFファンタジーも好きらしいけど、時代小説が好きなようですね~?
決してそういう訳でもないんだよね。ただ、このところ、時代小説がブームであることには間違いは無いようです。
> でも、私は江戸情話が一番好きな気がします[絵文字:v-392]
特に人情小説など読んでいると、心が温かくなるのは事実です。
でも、かつてのSFや冒険小説も面白いですよ。