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幽霊人命救助隊


高野和明という作家は良くもまあこのように重いテーマを次々に書くものだと呆れてしまいました。本書も最後まで読み通すのに体力を必要としました。

何せ、主人公が4人の自殺者の幽霊で、この4人が神様から命じられて、100人の自殺者を思いとどまらせる、という使命を負うのです。この神様という存在自体が良く分からないのですけどね。

そして、各章で色々な状況の自殺者を助けていくのですが、これがまた現代社会における悲惨な状況を拾い出して読者の目の前に晒すのですからたまりません。勿論、夫々の自殺者を救助するにあたりそれなりの救いがないことはないのですが、まるで自殺カタログの連作短編集です。きついです。

読後感がまあ救いがある分良いのかな、とは思いますが、ホントにこの作家はいろんな引き出しがある人だと思います。

ここ数日この作家を立て続けに読んでいます。今「ジェノサイド」に取り掛かっているのですが、これはどうもアクション系らしいので、「グレイヴディッガー」のインパクトをもう一度期待しても良いのではないかと思っています。

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