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世界第2の高峰、ヒマラヤのK2。未踏ルートに挑んでいた翔平は登頂寸前の思わぬ事故でパートナーの聖美を失ってしまう。事故から4年、失意の日々を送っていた翔平は、アマチュア登山ツアーのガイドとして再びヒマラヤに向き合うことになる。パーティに次々起こる困難、交錯する参加者の思い。傑作山岳小説、待望の文庫化。(「BOOK」データベースより)
山岳小説としては勿論、サスペンス小説としても第一級の面白さでした。この手の小説としては久しぶりに面白い物語に出会いました。
矢代翔平は恋人でもあるパートナー栗本聖美を世界第2の高峰、ヒマラヤのK2での事故で失ってしまう。
その事故で聖美自らザイルを切断したのではないかという疑惑を払拭できないまま、翔平は山に近づけないでいた。
四年後、やはり山仲間の板倉亮太の会社の登山ツアーのガイドとして再びK2に登ることとなった。
文庫本で620頁程の長さがあります。途中までは、若干冗長に感じるところもあったのですが、すぐに虜になってしまいました。
山を舞台にした小説では、「死」を見据えて語られる緊張感の中で人間ドラマが展開されます。
笹本稜平という作家はその緊張感を持続させながら、山という特別な舞台で更に特殊な状況を作り出し、一段と高度にサスペンスフルな物語を仕上げています。
加えて、山に登ることについての答えを導き出そうとしています。
答えなどないであろう設問なのですが、大いに納得させられるのは、その台詞を吐くにふさわしい財界の大物である神津とその秘書竹原という人物設定のためなのかもしれません。
「春を背負って」で見せた山小屋を舞台とする山の物語とはまた違った、よりシビアな八千メートル級の山の物語は新たな魅力がありました。

コメント
タレントイモトさんが挑戦させられるはずのエベレスト企画が途中取りやめ。
けがをしないで戻ってほしいとの思いもあったのでひとまずホッとしています。
siroさんの思入れが感じられるこの本、読んでみたいです。
山は上ることはないけれども、天童荒太の「永遠の子」に出てくる四国の石鎚山に興味を持っています。
いつか登ってみたいと思っています。
> タレントイモトさんが挑戦させられるはずのエベレスト企画が途中取りやめ。
> けがをしないで戻ってほしいとの思いもあったのでひとまずホッとしています。
そうですね。
私もあの番組は見ています。
> siroさんの思入れが感じられるこの本、読んでみたいです。
面白いですよ。
> 山は上ることはないけれども、天童荒太の「永遠の子」に出てくる四国の石鎚山に興味を持っています。
>
> いつか登ってみたいと思っています。
山登りも良いですね。
私も何時か登れたらと思います。