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木内 一裕 喧嘩猿


時は幕末。十六歳の捨吉は名刀・池田鬼神丸と自分の左眼を奪った「黒駒の勝蔵」を追って故郷を飛び出す。千に一つの島破りを成功させた伝説のやくざ「武居の吃安」と出会った彼は、やがて凄絶なる戦いの渦に巻き込まれてゆく。「森の石松」が次郎長の子分となる前の若き姿を描くアウトロー講談小説登場!(「BOOK」データベースより)


皆が知っている、いや、今は知らない人も多いかもしれない「森の石松」の、この作者なりの物語。

当初は丁寧にルビが振られた古い漢字の活字が少々わずらわしく感じた。

しかし、読み進むにつれ、邪魔な印象は無くなり、講談調を目論んだであろう著者の狙いにはまった気がする。

これまで見聞きした森の石松、黒駒の勝蔵、武居の吃安といった連中が漢(おとこ)として生き生きと活躍しているではないか。

石松もまだまだ通り一遍のワルガキでしか無く、一巻で終わってしまうには惜しい。もう少し木内版石松を読んでみたい気がした。

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