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空より高く | 重松清


廃校が決まった東玉川高校、通称トンタマ。卒業を控えた最後の生徒たちの「終わり」に満ちた平凡な毎日は、熱血中年非常勤講師・ジン先生の赴任で一変した。暑苦しい「レッツ・ビギン!」のかけ声に乗せられて、大道芸に出会った省エネ高校生が少しずつ変わっていく―きっと何か始めたくなる、まっすぐな青春賛歌。


廃校の決まった東玉川高校の三年生松田練太郎、通称ネタローを主人公とする青春小説です。

学年の途中で中年非常勤講師として赴任してきた神村仁先生の言葉「レッツ・ビギン」に触発され、ネタローはジャグリングを始めようと決心します。

本書はユーモア青春小説とでも言って良いのでしょう。

ただ、この作家の「エイジ」と比べてしまうためか、どうしても主人公の内心の書き込みを薄く感じてしまいました。神村先生の存在も少々取ってつけたようで存在感を感じにくいのです。

軽く読めるのは間違いないのですが、物語として深みを感じないのでは心に残りません。どうしても存在感の感じられない作られた存在としての主人公、と感じてしまいました。

しかし、肩ひじ張らずに、気楽に読める本ではあります。

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