Categories: 高野 和明

グレイヴディッガー


久しぶりにこんなスピード感のある小説を読みました。10年位前に読んだ梅原克文の『二重螺旋の悪魔』『ソリトンの悪魔』の以来かもしれません。

外国で言えばD・R・クーンツの「ファントム」、ロバート・R・マキャモンの「スティンガー」といったところでしょうか。

そうした各作品にはどことなくホラーチックな匂いがしますが、それにはクリーチャーの存在が大きいものです。

しかし、本作品は確かに舞台設定にはホラーテイストはあるかもしれないけど、物語にアクション性の方が強いところがちょっと異なる気がします。

ノンストップアクション小説と呼ぶべき作品でしょう。

死体の盗難事件という妙な事件を担当する刑事同士の会話から幕が開きます。本書の主人公八神俊彦は、骨髄移植のドナーとなって患者として苦しんでいる人を助けようという、初めて善行をする気になったワルです。

この八神俊彦の一夜の逃避行を描いた作品です。煮えたぎる風呂場で茹でられている死体や、見えない炎で焼き殺される女などの連続殺人が発生して八神が犯人として警察に追われる一夜です。

一気に読んでしまいました。面白い作品です。

雑読者

熊本市在住の爺さん。 活字中毒の乱読、雑読派。 SF小説、冒険小説などを特に好む。 音楽はかつてのフォーク好き。洋楽はブラフォー、ビートルズ他。

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