両親を喪って兄とふたり、道東の小さな町で暮らす少女。演劇の才能を認められ、周囲の期待を集めるが、彼女の心はふるさとへの愛と、夢への思いの間で揺れ動いていた(表題作)。苦難のなかで真の生き方を追い求める人びとの姿を、美しい列車の風景を織りこみながら描いた珠玉の短編集。(「BOOK」データベースより)
現代ものの短編小説集です。
先に高田郁の原作で連載されていた漫画を小説化したものだと「あとがき」に書いてありました。
現代小説とはいえ、高田郁の文章です。決して荒げることなく、ただひたすらに、ひたすらに登場人物の心の内を見つめるような、そんな語りかけが心に染み入ります。
しかし、冒頭の「お弁当ふたつ」という作品は計算が感じられます。ラストシーンの二人の先に「感動」を置いているような、そんな印象です。
でもそれ以外の作品は高田郁の印象しか残っていません。
しかし、それとは別に「晩夏光」での「老い」や、「幸福が遠すぎたら」での「病」という言葉は少々重い。
これは読み手の問題ですが、若いうちは客観的に捉えるられる事柄も、私の歳になると、高田郁の文章が上手いだけに自分の不安な思いが前面に出てきます。
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すごい、ねます。
頭が下がります。
寺山修二そのものが青春でしたね~
去年、東京で寺山修二展があってたんで真剣に行こうかと思ってるうちに終わってしまいました。
昔は思ってもみなかったのですが
「老い」「別れ」・・・いずれ・・・いや何時来てもおかしくない歳になってきました。
だからこそ、今分かりますね~「別れを待つ人生だから、今を大切に!」と[絵文字:v-392]
人から貰って本棚にいっぱいだった本も全て読み終わりました。
と言っても、大した数ではありませんが[絵文字:v-410]
何か買おうかと思ってますが、単行本だとしたら何が読みたいですか?
あくまでも、参考までに[絵文字:i-235]
> 「老い」「別れ」・・・いずれ・・・いや何時来てもおかしくない歳になってきました。
> だからこそ、今分かりますね~「別れを待つ人生だから、今を大切に!」と[絵文字:v-392]
「今」を大切に、とは痛切に思う、けど、ついつい惰性に流されてしまう、んだよね、これが。
> 何か買おうかと思ってますが、単行本だとしたら何が読みたいですか?
一度「壬生義士伝」を読んでみたら?
文庫本だけど。
賛否あるかも。
だけど、一度は読んでみてもいいんじゃないでしょうか。
それか、朝井まかての「恋歌」は?
この頃の高田郁作品も心に残るよ。
上記の各作品は勿論私が読んだから言うのだけど。
未読の本は直ぐには出て来ません。