阿蘇山に旅客機が墜落、大山知彦は唯一人生還、他の乗客乗員は消失した。消えた婚約者苫辺千穂を捜し始めた知彦は、熊本で挨拶に訪れる予定だった彼女の実家で父親尊利に会う。千里眼を持つ彼が語る苫辺家の秘密と阿蘇を護る一族の存在。彼らの縁者も事故で消えたという。直後、一族の祭祀場“基”で異変が続発、やがて怪現象が阿蘇を覆い始めた…。未曾有の変事の行方は?(「BOOK」データベースより)
本書は熊本の阿蘇を舞台にした長編のSFファンタジー小説という、梶尾真治らしい小説です。
しかし、残念ながらカジシンの魅力は発揮できていない作品だとしか言えません。
確かに熊本の実在する場所を舞台にしている点は梶尾真治の作品なのですが、その物語の展開は梶尾真治の魅力がありません。
ロマンティシズムあふれた文章で、それでいてSF作品らしい驚きを示してくれる作品ではありませんでした。
何といっても主人公大山知彦の行動が自ら考え行動するといういつもの人間像とは異なります。
更に敵役の存在にも魅力が感じられませんでした。
梶尾真治の作品でこれほどに否定的な印象を持ったのは初めてでした。
残念です。
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梶尾真治という作家を知りました。
直木賞、芥川賞、いろいろな賞をとってメディアに紹介された作家でさえも名前を覚えられません。
それよりも、阿蘇を舞台にした小説の方が印象に残りそうです。
昨年の11月に寒い阿蘇の火口を覗いてきました。
阿蘇の外輪山も菊池渓谷も八代亜紀の歌も好きです。
16歳の時に初めて熊本で車を運転しました。
その時に菊池渓谷をドライブしました。
当時軽自動車免許は16歳から取得できました。
ビールもこの時に初めて飲みました。
当時アルコールは二十歳からでした。
> 梶尾真治という作家を知りました。
時間旅行ものでロマンチックな物語を得意とされている作家さんです。
個人的には少しひねった作風のものが面白いです。
> それよりも、阿蘇を舞台にした小説の方が印象に残りそうです。
本書はあまりお勧めできません。
映画にもなった「黄泉がえり」は阿蘇も少しですが舞台になっていますよ。
> 阿蘇の外輪山も菊池渓谷も八代亜紀の歌も好きです。
八代亜紀の歌は大好きですが、私も阿蘇には20年以上行っていません。
> 当時軽自動車免許は16歳から取得できました。
そうでした。
私の高校時代に免許を持っている仲間がいました。
軽ですが車を持っている奴もいましたね。
懐かしい話です。