東京駅で乱射事件が発生。会長・新田暗殺に端を発した関東最大の暴力団『新和平連合』の内部抗争は、東京を大混乱に陥れた。新田を殺り、会長の座を狙ったのは会長代行・品田。反旗を翻したのは、新田の出身団体で、随一の武闘派『形勝会』を継いだ武田。老舗暴力団『大興会』会長・大伴の仲裁で漸く手打ちへ向かうと思われたその時、暴力団殲滅を目指す極秘チームが始動した…。(「BOOK」データベースより)
読み始めて暫くはヤクザの組同士の対立を描いた、かつてヒットした東映やくざ映画の『仁義無き戦い』のような物語かと思っていたのですが、元公安警察官の男を主人公に据えたアクション小説でした。
冒頭から東京駅での乱射事件で幕を開けます。一般市民をも巻き込んだこの抗争事件は関東最大の暴力団『新和平連合』の内部抗争であり、関西の暴力団をも巻き込みかねない抗争へと発展していくのです。
登場人物が多く、その人間関係も絡み合っていて筋がつかみにくい印象で、舞台背景の説明はあるものの、物語展開が唐突な感じは否めませんでしたが、それも当然でシリーズ九冊目だったのです。
当初は「極道狩り」シリーズとして、祥伝社のノン・ノベルから出版されていたシリーズです。その後新しいシリーズとなり、当初の「極道狩り」も改題されて「闇の警視」シリーズとして統一されたのだそうです。本書は新シリーズになってからでも四冊目であり、唐突な感じがするのも当たり前でした。
この手の徹底したエンターテインメント小説はストーリーの面白さは勿論必要なのですが、キャラクターがそれなりに魅力的でないと読み手を満足させられないと思っています。
その点、登場人物の造形が似たところがあり、若干区別がつきにくい感じもあったのですが、それでもシリーズ当初から読んでいるとまた違った印象になるのでしょう。だからこそ九刷目にもなる人気シリーズになっているのだと思います。
これまでの話を全く知らずに読んだため上記のような違和感を持ったのでしょうが、そういう私でもアクション小説として何も考えずにただ楽しんで読むには結構面白い小説でした。シリーズの最初から読んでみたいものです。
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阿木 慎太郎作品お疲れ様でした。
今回の直木賞作品「破滅」もシリーズ物だそうです。
高田郁「みおつくし料理帖」まだ最終回を読んでいません。
図書館に予約してありますが、順番待ち数十人との事なので気長に待っています、忘れたころに連絡があると思います。
枝豆が旨い、ほとんど毎日茹でて食べています。
料理用酒が無くなりそう、日本酒も好きだけれども夏は酒量がすごく減ります。ビールは一年中となります。
> 阿木 慎太郎作品お疲れ様でした。
> 今回の直木賞作品「破滅」もシリーズ物だそうです。
阿木慎太郎は直木賞を受賞してましたっけ?
また「破滅」という作品も見当たらないような。
「今回の直木賞」が2014年のことなら黒川博行が受賞してますし・・・。
> 高田郁「みおつくし料理帖」まだ最終回を読んでいません。
> 図書館に予約してありますが、順番待ち数十人との事なので気長に待っています、忘れたころに連絡があると思います。
私もその一冊前の「残月」を予約中で、数日中には手に入るでしょう。
> 枝豆が旨い、ほとんど毎日茹でて食べています。
> 料理用酒が無くなりそう、日本酒も好きだけれども夏は酒量がすごく減ります。ビールは一年中となります。
元々強い方ではなかったのですが、病を得てからは特にお酒は殆ど飲まなくなりました。
でも、おいしいつまみと日本酒はたまりませんね。
「破門」?
破滅の直木賞作家は阿木慎太郎氏ではありません。
黒川博幸氏です、破滅もシリーズ3作目の作品と思います。
失礼をいたしました。